日本大腸肛門病学会認定施設 日本臨床肛門病学会技術認定施設

日本大腸肛門病学会認定施設 
日本臨床肛門病学会技術認定施設

ふるだて加藤肛門外科クリニック

TEL

痔のおはなしよくある症例

内痔核(いぼ痔)

主な症状

痛み・出血・脱出など

排便時に痔核が肛門から脱出し、真っ赤な血液がポタポタと出て便器を赤く染めます。極端な場合はシャーとすじ状に出血することもあります。痛みはそれほど強くなく、排便時に軽く感じられる程度です。
内痔核の本体は、便やおならが漏れないように肛門を閉めているクッションが弱くなり瘤状に垂れ下がってきたもので、小さいものは人間誰にもあると考えてください(犬、猫などの四足動物にはありません)。肛門が長年の便秘などの力みでいじめられると内痔核が進展し脱出、出血などの症状が出てきます。その進展状況から脱出のないI度、脱出しても自然に戻るII度、指で戻さなければならないIII度、常に出っぱなしのIV度に分類されます。一般的にIII度、IV度になると日常生活に支障をきたしている場合が多く手術が必要になってきますが、実際に手術が必要になるのは内痔核全体の3割程度です。たとえ手術となっても、現在は手術技術が進歩し、新しい医療機器や薬品が開発されているため、手術時間が短く、痛みも激減しております。
ちなみに当クリニックでは最新の超音波駆動メスと痔核硬化療法(ALTA)を併用して手術を行っていますので、痛みが少なく、入院も必要ありません。

症例写真

生々しい写真もありますので、
苦手な方はご注意ください。

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血栓性外痔核

主な症状

痛み・しこり・出血など

肛門の外部には痛みを感じる神経(知覚神経)があるため、この部位に外痔核ができると痛みを感じます(肛門内部には知覚神経がないため痛みを感じません)。
血栓性外痔核は排便時に力んだり、スポーツで急に力を入れた時に起こります。もともと血の巡りが悪い肛門外の皮下に急に血栓(血豆)ができた状態で、強烈な痛みを急に感じます。
小さなものは内服や軟膏を使用すると、1週間位で症状が軽くなりますが、大きいものは疼痛も強く、下着ですれて出血することもあり、日常生活に支障をきたすため手術が必要になります。手術する際、入院の必要はありません。外来で簡単にできます。

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嵌頓内痔核

主な症状

痛み・腫れ・出血など

内痔核が急性に悪化した状態です。
もともと脱出を繰り返している痔主の方が、排便時に力んだり、スポーツで無理をしたりした時に内外痔核に血栓が多数できることで、肛門が腫れ上がり元に戻らなくなった状態です。急に激烈な痛みと腫れが肛門の半周から全周に出現し、出血を起こすこともあります。また、粘膜が壊死に陥ったため臭い滲出液が出てきます。こうなると仕事にならないため、内服と軟膏を使用し安静にしている以外ありません。約1週間位で症状は軽くなってきますが、無理すると何回も同じ地獄の苦しみを味わうことになりますので、炎症が取れて元の肛門に戻った時に根治術をした方がいいでしょう。

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裂肛(きれ痔)

主な症状

痛み・出血・しこりなど

肛門の皮膚が硬い便で裂けた状態で、浅いものであれば出血もわずかですぐに治ってしまいます(裂創)。しかし、硬い便が続くと傷がえぐられ深く慢性化し、肛門括約筋が顔を出す潰瘍を形成してしまいます(裂肛)。こうなると治りにくく「排便後に痙攣性の強い痛みがあり、痛いので排便を我慢する」、そうすると「便秘になり硬い便を出さなければならず傷口がさらに悪化する」という悪循環に陥ってしまいます。まず便通を整え、軟膏等の保存的治療をしますが、症状が改善しない場合や再発を繰り返す場合などは、外来で内括約筋を切開し肛門を広げる方法を取ります。しかし深い慢性の潰瘍を形成し、肛門から脱出するような肛門ポリープを形成したり、肛門狭窄が強くなったりすると入院手術が必要になります。たかが「きれじ」といって放置しないで、こうなる前に専門家に相談しましょう。

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肛門周囲膿瘍

主な症状

痛み・腫れ・発熱など

痔瘻の急性期の状態で、細菌が肛門壁の穴から肛門の周囲組織に入り、筋肉の間に『膿みの部屋』を作った状態です。
浅いものであれば発熱とともに肛門の周りがボウと腫れて痛くなりますが、深いものであれば気がつかないまま放置される場合があります。この場合は、より深いところまで膿が広がり命にかかわる場合もあり注意が必要です。多くの場合は病院で切開を受け排膿するか、あるいは自然に破れ排膿された後は、一時的に急に症状が楽になり、完治したように思います。しかし、これからが大切です。『膿みの部屋』の炎症が消えて痔瘻(あな痔)が形成されてから肛門壁の穴を閉鎖する根治術が必要になってきます。これをしないと、肛門壁からの感染を繰り返し、痔瘻が複雑になって、最終的には肛門が狭くなったり、あるいは癌が発生したりすることさえあります。こうならないために痔瘻の根治術をしっかり受けておく必要があります。根治術の時期は膿が出てから約1ヶ月後がベストです。

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痔瘻(あな痔)

主な症状

痛み・肛門からの排膿・腫れなど

痔瘻は肛門周囲膿瘍の膿が出された後の慢性期の状態です。肛門の内外に膿の管が形成されており、これを治すためには手術が必要になってきます。一昔前までは、痔瘻の手術といえば、再発が多く、たとえ治っても括約筋が大きく切られるため、便が垂れ流しの状態になってしまうなど、大変悲惨なイメージがありました。しかし、現在は痔瘻の起こるメカニズムが解明され、手術でどの部分をしっかり処理すればよいかがわかってきたため、括約筋の損傷も少なく、再発率も減っております。
手術をしないで、この痔瘻を長い間放っておくと、肛門が狭くなったり、癌が発生したりして、人工肛門を作らなければならない場合も出てきます。したがって、必ず治しておかなければなりません。しかし、一般外科医がこの手術に精通しているとは限りませんので、しっかりした肛門病学の専門家に相談した方がいいでしょう。

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小児痔瘻

主な対象者・症状

一歳未満の男子・腫れ・排膿など

痔瘻の特殊例で、1歳未満の赤ちゃんに起こりますが、いまだに原因がよくわかっておりません。不思議に男の赤ちゃんだけで、両側の側方に出て、大人の痔瘻と異なり浅く直線的です。ほとんどが1歳の誕生を迎えると自然に治ってしまいます。したがって、それまではおかあさんが下痢をさせないように、肛門を清潔にして、膿が溜まり赤くなったら外科に行って処置をしてもらいながら、頑張ることです。

肛門皮垂

主な症状

腫れ・柔らかいものがぴらぴらするなど

肛門の皮膚が腫れ上がった後に、ゆるんで垂れた状態です。特に、女性の分娩時に、痔核が悪化し腫れ上がった後のなごりとしてできる場合が多いようです。痔核ではありませんが、大きくなってくると、気になったり排便後拭きにくくなったり皮膚炎の原因となる場合があります。こうなると手術が必要になりますが、外来で通院せずに簡単に済みます。当クリニックでは痛みと出血の少ない最新の超音波駆動メスを使用しており、患者様に好評です。

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直腸癌

主な症状

出血など

4人に1人がかかるといわれている癌。その中でも最近増加傾向にあるのが大腸癌で、8割は肛門に近い直腸とS状結腸に発生します。現在、癌は不治の病ではなくなり、早期発見をし、適切な治療をすれば完全に治ってしまう病気です。肛門からの出血があった場合、たかが痔と自己判断しないで、必ず専門施設で診察を受けてください。実際に直腸癌で手術をした8割の方が痔と思い放置していた方々ですので注意が必要です。

直腸ポリープ

主な症状

出血など

消化管の粘膜から隆起しているものを総称してポリープといいます。ポリープには癌が発生するものもあるため、見つかった場合は切除をして顕微鏡で病理検査をしなければなりません。最近は内視鏡の技術が進歩したため、開腹しなくても容易に切除可能になりました。直腸ポリープの場合は大きくなると出血や粘液が肛門から出る場合もありますが、小さなものでは症状が出ない場合が多くあります。できるだけ大腸検診を受けましょう。

クローン病

主な症状

痛み・出血・腫れなど

クローン病は若い人に発症する原因不明の病気で、口から肛門の広い範囲の消化管に炎症を起こし潰瘍や狭窄を形成します。特に、クローン病特有の裂肛、痔瘻、肛門皮垂はクローン肛門といい、消化管のクローン病のまえぶれとして肛門に病変を現してくることも少なくありません。若い方でおしりが痛くて、微熱、下痢、食欲不振があった場合は要注意です。クローン病は難治性で治癒することのない病気ですので、消化器の専門医と協力した一生にわたる一貫した治療が必要になります。

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肛門周囲炎・肛門カンジタ症

主な症状

かゆみなど

肛門周囲に発赤、びらん、浮腫を生じ、強いかゆみを感じる状態です。肛門から分泌液が多い時や、肛門周囲の皮垂などの凹凸があり排便後充分に拭ききれない時に起こります。自己療法や市販の強い軟膏を使用していると慢性化したり、時にカビの一種であるカンジダ症になり難治性となったりする場合があります。自己判断しないで、専門医に相談しましょう。

肛門ポリープ

主な症状

脱出など

正常な人の直腸と肛門の境界にある歯状線上には、肛門乳頭という膨らみがあります。この乳頭が炎症などで肥大したものが肛門ポリープです。慢性の裂肛とも合併する場合があり、排便とともに移動するためだんだん大きくなります。肛門ポリープは大腸ポリープとは異なり、決して癌化することはありません。しかし、大きくなって肛門から脱出するようになると、痛みや出血の原因になりますので切除が必要になります。切除は入院なしに外来で簡単に行うことができます。

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特発性直腸痛

主な症状

痛みなど

肛門内に痛みの原因となる痔核、裂肛、痔瘻などの病気がないにもかかわらず、肛門の奥に痛みを感じる状態です。多くは肛門を支配している陰部神経痛が原因といわれていますが、中には突然夜間に激痛を訴えて目をさましたりするような、原因がよくわからない場合もあります。まだ解明されていない部分が多く、難治性の病気で、治療も発展段階です。そのため、特殊な肛門病専門施設での治療が必要な場合もあります。

潰瘍性大腸炎

主な症状

出血など

比較的若い人に起こる原因不明の炎症性の病気です。大腸全体に起こりますが、直腸の粘膜から発症する場合も多く見られます。症状には発熱、腹痛など全身症状の他に少し黒っぽい粘液の混じった粘血便があります。血便の色は病変の起こる場所や範囲でさまざまです。難治性で、進行すると緊急手術になることもありますので、専門施設での継続した管理が必要です。

ホワイトヘッド肛門

主な症状

出血・下着の汚れ・便が出づらいなど

ホワイトヘッド手術とは、痔核を肛門の粘膜とともに全周に切り取ってしまう手術です。痔核に対しては最も根治性があるため数十年前に盛んに行われていましたが、その後に後遺症が頻繁に出現するようになったため、現在では行われなくなりました。この手術の後遺症によって肛門が狭くなり便が出しづらくなったり、また逆に直腸の粘膜が脱出し、出血、粘液の漏れ等で何時も肛門がじめじめし不快になったりした場合の肛門をホワイトヘッド肛門といいます。治療には手術が最良ですが、既に手術が行われた後遺症のため修復が難しく、肛門専門医を受診することをおすすめします。

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直腸粘膜脱(不顕性直腸脱)

主な症状

脱出・下着の汚れ・残便感・便が出づらいなど

直腸脱の一種で、ゆるんだ直腸粘膜が肛門から外に脱出するほど強くなく、肛門内に留まっている状態です。力んでも排便がスムーズに出ず、たとえ出ても便が残っている感じが何時もあり、何回もトイレに行って力んでしまいます。治療は大便の硬さを調整して症状が取れなければ手術が必要になります。原因は加齢現象によることが多いので完治することは難しいのですが症状を軽減させることは可能です。専門医に相談してください。

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完全直腸脱

主な症状

脱出など

排便時に直腸粘膜が肛門から明らかに脱出してくる状態です。明らかな原因は不明ですが、年齢とともに直腸の支持組織と肛門括約筋が弱くなったために起こってくると予想されております。直腸壁全体がドーナツ状から長い筒状に出てきます。お腹に力を入れただけで簡単に出てきて、出血が多くなったり、下着が汚れたりして日常生活に支障をきたすようになると手術が必要になります。専門医に相談してください。

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尖圭コンジローム

主な症状

しこり・かゆみなど

肛門周囲に小さなイボがたくさんでき、時にはかゆみを訴える場合もあります。原因はウイルスによる感染で、多くは性交が関係しているといわれておりますので、相手の方も治療の対象になる場合があります。治療には切除が必要で、入院なしに外来で可能です。しかし再発する場合が多く、手術後も定期的な受診が必要になります。

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毛巣洞

主な症状

仙骨部の腫れ・痛みなど

若く毛深い男性に多く見られ、肛門の後方の仙骨部の皮下に膿の部屋を形成していく病気です。膿の部屋の中に毛髪を含むことが特徴です。治りにくい瘻孔を形成しますので手術が必要になります。

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臀部膿皮症

主な症状

痛み・腫れ・排膿など

汗の腺に起こる皮膚の炎症です。肛門の周りから臀部の広い範囲に膿の部屋を形成しますが、痔瘻の初期の肛門周囲膿瘍と違い肛門との連絡がなく、皮膚の浅いところに蟻の巣のように複雑な病変を作り、多数の穴から排膿が見られます。初期には抗生剤で様子を見ることができますが、慢性化したものや膿瘍が広いものは手術が必要になります。

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