日本大腸肛門病学会認定施設 日本臨床肛門病学会技術認定施設

日本大腸肛門病学会認定施設 
日本臨床肛門病学会技術認定施設

ふるだて加藤肛門外科クリニック

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手術

日帰り手術

日帰り手術

当クリニックでは痔核に対する治療として、ジオン注射による硬化療法(痔に特殊な薬を注射して、縮小させて固定する方法)をメインとし、必要に応じて切除治療と併用しています。痔核の全切除と比較し、術後の痛みが軽減されるため、日帰り手術が可能となっております。朝に入院し手術をおこない、夕方に退院できる体制を整えております。

日帰り手術の流れ

1.診察後に
手術日についてご案内
まずは診察をお受けいただき、手術が必要な場合は術前検査日と手術日をご案内いたします。
2.術前検査
原則として手術日の1週間前までに行います。
3.手術日に来院・受付
手術日に再度ご来院いただき、受付を行っていただきます。
4.手術
腰椎麻酔、もしくは硬膜外麻酔、局所麻酔をまず行います。麻酔導入後に手術をおこないます。全身麻酔ではないので、意識ははっきりしています。おおよそ30分前後くらいで終了します。
5.病室で安静
手術後は病室でお休みいただきます。麻酔が切れて、安全に歩行ができることを確認したのちに、午後に医師が術後病状説明をおこない帰宅となります。
6.術後経過
手術翌日に再来していただき創部の診察、全身状態の観察をおこないます。その後は2、3週間おきに半年程通院していただき、術後の経過を診させていただきます。

直腸脱に対する手術

直腸脱は直腸が反転して、肛門から脱出する病気です(図1)。
自然に治癒することはなく、根治するには手術が必要です。
直腸脱の手術は経会陰法や経腹法など、いくつかの方法があり、現在当クリニックでは根治性が高く、再発率が低い方法として、「腹腔鏡下直腸挙上固定術」を行っています(図2)。

図1直腸脱について
図1
直腸脱について
図2腹腔鏡下直腸挙上固定術について
図2
腹腔鏡下直腸挙上固定術について

お腹に3~5か所、12mm~5mmの小さな穴をあけて手術を行います。お臍のポートからカメラを入れて、お腹の中をモニターに写し出して手術します。反転している直腸を引っぱり上げて、仙骨前面にメッシュとともに固定します。
術後の傷は開腹手術よりも小さく、傷の痛みも少なく、整容面に関しても優れた方法です。
手術直後より脱出は改善し、術後は速やかに元の生活に戻っていただけます。
当クリニックは日本内視鏡外科学会技術認定医が常勤しており、安全面に関しましても患者様が安心して手術を置けられるように努めております。

術後の様子

※苦手な方はご注意ください

術後写真を見る

治療費
令和6年医科診療報酬点数、手術コードK742-2、腹腔鏡下直腸脱手術として30810点であるため、1割負担で30810円。3割負担で92430円となります。これは手術単独の費用であります。盛岡赤十字病院での入院費、術前・術後の検査費が別途必要となります。術後在院日数、患者様の基礎疾患によって個人差があります。
治療期間
手術前日に入院、翌日手術、問題なければ翌々日から食事開始となります。最短で2泊3日。おおむね3泊4日~5泊6日程度となります。こちらも術後合併症、基礎疾患等によって在院日数は左右されます
合併症などのリスク
御高齢の患者様が多いため、一般的な全身麻酔手術後の合併症として肺炎などの症状が発生する恐れがあります。また、まれに、メッシュによる直腸狭窄、腸管穿孔等の報告がありますが、当方では重篤な合併症の発症は現在のところ認めておりません。経会陰アプローチの直腸脱手術の再発率は20~30%程度と報告されており、当方でおこなっている経腹アプローチの方法(Wells法)の再発率は3.3%と報告されております{小西文雄:直腸脱.消化器外科専門医への道.255-263.1977、 高橋知子他:直腸脱の治療(経肛門的アプローチ).消化器外科.1675-1681.2016より}。

注意事項

  • 全身麻酔と数日の入院が必要となるため、盛岡赤十字病院外科と連携し、当クリニックから執刀医が赤十字病院へ出張し手術をおこないます。
  • 診断は直腸が肛門から脱出している状態を観察できれば一目で分かります。診察時に脱出していない可能性もあるため、脱出した時の写真(スマートフォンの画像等)を持参していただくと診断は容易です。
  • 御高齢の患者様が多いため、持病等の全身状態によっては、全ての患者様に最適な治療ができるとは限りません。

手術前後の注意点

手術前

食事
術前日は21時までに消化の良い食事内容で夕食を済ませてください。手術当日の朝食は食べずに来院してください。水分は摂取しても構いません。
内服薬
普段服用されているお薬がある方は、事前に医師・看護師にご相談ください。
来院は公共交通機関
術後はめまい、ふらつきなど麻酔の影響が残る可能性もゼロではありません。ご自身の運転で自動車、バイク等での来院は避けていただき、ご家族の運転による送迎、公共交通機関をご利用ください。

手術後

食事
通常の食事であれば問題ありませんが、辛い食べ物は肛門への刺激となり、痛みの原因となりますので控えましょう。消化の良いものを適度に食べましょう。術後2週間程度は飲酒をお控えください。
日常生活
シャワー・入浴は翌日から可能です。お体に負担をかけない家事、デスクワークなどは問題ありません。術後の経過によりますが、術後数週間は激しい運動はお控えください。
その他
術後お薬を処方しますので、きちんと使用しましょう。排便時は、できるだけいきまないようにしてください。

手術費用について

検査・手術項目 1割負担 2割負担 3割負担
1) 痔核根治術 9,000円 18,000円 27,000円
2) 痔核根治術(ALTA硬化療法を伴うもの) 12,000円 23,000円 34,000円
3) ALTA痔核硬化療法(四段階注射法) 9,000円 18,000円 27,000円
4) 肛門ポリープ切除 5,000円 10,000円 15,000円
5) 肛門周囲膿瘍切開術 6,000円 11,000円 17,000円
6) 痔瘻根治術(単純) 8,000円 15,000円 23,000円
7) 痔瘻根治術(複雑) 12,000円 23,000円 34,000円
8) 裂肛根治術 7,000円 14,000円 21,000円
個室差額料金(1日)2,500円
  • ※料金は健康保険で外来窓口に支払う大まかな料金の目安です。
  • ※使用する薬剤、個室代、文書代などによって多少異なります。

生命保険会社の診断書について

当クリニックで行う手術の多くは日帰りですが、有床診療所の届出をしているため1日入院となります。したがって、入院料が算定されるため生命保険の入院一時金や手術給付金の支払いに「入院料が算定されていること」が条件になっている方でも支払い対象となります。ただし、生命保険により支払い基準が異なりますので、ご不明な点は各生命保険会社にご確認されることをお勧めいたします。

診断書作成料 7,700円(税込み)

手術・治療データベース事業への参加と活用

当クリニックでは診療実績を、NCD(一般社団法人 National Clinical Database)における外科手術治療情報データベース事業に登録しています。NCDは日本全国の手術や治療に関する情報を収集・分析し医療の質の向上をめざすもので、当クリニックも情報の提供と共に収集されたデータベースを活用することで、一人ひとりの症状に適した医療の提供に繋げています。
※患者様個人を特定可能な形でNCDがデータを公表することは一切ありません。

よくあるご質問

日帰り手術当日はどういったスケジュールになりますか?
午前中に受付を行っていただいた後、手術を行います。手術はおおよそ30分前後で終了しますが、午後に麻酔が切れて安全に歩行ができることが確認できるまで、病室でお休みいただきます。その後医師が病状説明を行い、ご不明な点などがなければご帰宅となります。

お問い合わせ

019-671-1717

お問い合わせは診療時間内にお願いいたします。

診療時間

 
9:00~12:00は9:00~13:00)
14:00~17:00
  • 診療のみ 診療・手術
  • 受付は診療時間終了の30分前までとなります(初診の方は1時間前までにご来院ください)。
  • 日・祝は休診日です。

岩手県紫波郡紫波町高水寺字古屋敷87-1マップを見る

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